食事管理のQ&A

※Q&Aは当事者の立場から回答しています
腎臓病患者には、食べてはいけない食品があるのでしょうか?
基本的に口にしていけない食品はありません。ただし、その人の腎臓機能に見合った食事をとる必要があるので、一般的な食生活に比べて食事の量や種類を制限しなければならない場合があります。
腎臓病患者が食事で気をつけることを教えてください。
保存期の方の食事は、たんぱく質・食塩の制限と適正なエネルギーの摂取が基本となります。透析患者の方の場合は、水分・塩分の制限と、リン・カリウムを制限しながらの適正なエネルギー摂取が基本です。具体的に何をどの程度控えればよいのかは、その人の腎臓の状態や体格、糖尿病の有無などによって異なるので、主治医に相談しましょう。
たんぱく質とは何のことですか?
たんぱく質は、体を動かすためのエネルギー源となるほか、筋肉などか体をつくる材料となります。過剰なたんぱく質の摂取は体内の老廃物を増やし、これを処理する腎臓に負担をかけてしまうので、たんぱく質の制限が必要となります。
たんぱく質はどのような食品に含まれていますか?
たんぱく質はほとんどの食品に含まれています。たんぱく質を多く含む代表的な食品には、肉、魚、卵、乳製品、大豆・豆製品があります。
リン・カリウムとは何のことですか?
カリウムは、血圧や筋肉、神経などの働きを正常に保つために必要なミネラルです。リンもミネラルのひとつで、 骨や歯といった硬組織をつくるなどの働きがあります。
リン・カリウムはどのような食品に含まれていますか?
カリウム・リンはほとんどの食品に含まれています。カリウムを多く含む代表的な食品には、野菜、いも、果物、藻類があります。リンを多く含む代表的な食品には、卵黄、小魚、牛乳・乳製品、ナッツ類があります。また、リンは加工食品にも多く含まれています。
なぜ適正なエネルギーの摂取が必要なのですか?
エネルギー摂取量が不足すると、低栄養状態や体力の低下につながりやすくなります。また、低栄養状態では逆に腎臓の負担が増えてしまいます(保存期の方の場合、たんぱく質制限の効果が出ません)。そのため、必要なエネルギーを確保する必要があります。
甘いお菓子が大好きです。毎日食べたいのですが、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
ほとんどのお菓子にはたんぱく質が含まれているので、お菓子を食べるのであれば、お菓子で摂取した分のたんぱく質を他の食事で制限する必要があります。また、糖尿病の方の場合、砂糖などの糖は血糖値を急激に上げるため、注意が必要と言われています。
外食が多いのですが、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
外食は高たんぱく・高塩分のものが多いので、外食をとるときは、食べる量を制限するか、その前後の食事で栄養の調整を行います。外食のなかには栄養成分が一日の制限量を超えてしまうメニューもあるので、日ごろから本などで外食の栄養価を調べておくと便利です。
透析患者ですが、家族みんなで同じおかずを食べたいと思っています。どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
患者が家族と同じ食卓を囲むことは十分可能です。そのためには、工夫として、
・ 炒め物、揚げ物など油を使った料理を一品加えましょう。
・ 野菜はなるべく茹でてから料理に使いましょう。
・ 食べる量が調節しやすいような形で、料理を盛りつけましょう。
・ 薄味(低塩)を心がけ、栄養素のバランスのよい食事にしましょう。
お酒は飲んでもよいのでしょうか?
お酒を飲んではいけないということはありませんが、飲みすぎは腎臓機能を悪化させかねないので、飲む量については主治医などに相談しましょう。ビール、日本酒、ワインにはたんぱく質が少なからず含まれています。また、酒の肴には塩分やたんぱく質を多く含むものが多いので、注意が必要です。
コーヒーは飲まないほうがよいのでしょうか?
コーヒーにはたんぱく質やカリウムが含まれています。インスタントコーヒー粉はカリウムを多く含むと言われていますが、コーヒー1杯あたりに含まれるカリウム量ではドリップコーヒーとインスタントコーヒーの間にそれほど違いはありません。コーヒーは飲む量と濃さに気をつけて飲みましょう。
「低たんぱく米」とは何のことですか?
「低たんぱく米」とは、たんぱく質を一般的なごはんの約1/5~1/2に減らした特殊なごはん(お米)のことです。このようなたんぱく質を低く抑えた特殊食品を、低たんぱく穀物といいます。低たんぱく穀物には、ごはん(お米)をはじめ、めん、もち、パンなどがあります。
塩分を抑えるための調理方法や食べ方の工夫を教えてください。
減塩のための配慮としては、例えば、
・料理に新鮮な食材を使いましょう。鮮度がよければ、濃い味付けが必要ありません。
・市販されている「だしのもと」は塩分が多いので、控えましょう。
・味噌汁などの汁物は、1日1杯までにしましょう。
・塩の代わりに酢や香辛料、香味野菜などで味にアクセントをつけましょう。
・しょうゆ、ソースなどはかけるのではなく、つけて食べましょう。
食品のカロリーや栄養素について知りたいときは、どうすればよいのでしょうか?
基本的な食品については、市販の栄養成分表に成分が記載されています。外食の場合、web上で栄養成分を開示しているレストランやファーストフードチェーンもあるので、あわせて利用するとよいでしょう。
高齢者の場合、特に気をつけることがあるのでしょうか?
高齢者は一般成人に比べて食が細い(食べる量が少ない)場合が多いので、たんぱく質の制限などによって低栄養にならないよう気をつける必要があります。
食生活について相談したいと思います。どこに相談すればよいでしょうか?
主治医などへ相談し、管理栄養士から栄養指導を受けることが一般的です。また、全腎協でも電話による栄養食事相談(事前予約制)を行っています。
栄養相談についてくわしくはこちら >
食生活についておすすめの本がありますか?
社団法人 全国腎臓病協議会が発行する本を読んでみてはいかがでしょうか。
特に「透析をはじめる人のためのガイドブック」は透析患者の食事についてわかりやすく書かれています。
書籍についてくわしくはこちら >
生活での注意事項
旅行での注意事項
ページトップへ